とくまりンゴの日記

86に乗ったり写真撮影しているブログです。ダムや野鳥も好きです。

【写真】スナップショット(2018/10/7)苫田ダムその2

こんにちは、@t_yamarimo です。

引き続き、苫田ダムになります。

※前回 t-yamarimo.hatenablog.com

先の記事では遠くからの写真しか貼っていなかったので、いよいよとダムの各所を見ていきたいろ思います。

まぁやはり外せないのはこのラビリンス自由越流式の非常用洪水吐ですね。クレスト部にこの形式を取り入れたのは国内初と言うことですから、そら話題にもなりますわって感じではありますけど。

なんでこんな形にしたのっていうのがパッと出てくる疑問だと思うのですが、この形にすることにより、非常用洪水吐から放流する水の量を多くすることができます。出っ張りがあるので、その分多く水を下流に流す面が多くなり、結果として放流量が増やせるという何とも文にすると分かりにくい説明。

ざっくり言えば、自由越流式はゲート式とは違って放流量の調整はできないので、多くの水を下流に流せるように穴を大きくしたと言うことです。そういう意味では青土ダムみたいな、ダム穴に近いのかな。
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※いつぞやの青土ダムt-yamarimo.hatenablog.com

いやしかし、よくこんなややこしそうなもんをクレストに付けたなと思わなくもないです。写真は上から見たものですが、これをコンクリートで作り、ダムの上部につけるという手間と技術がすごそうな形状。世界的にどうなのか分かりませんが、日本の土木技術すげーってなる瞬間です。
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続きまして、ダム見学と言う看板がありますので、そのとおりに進むと、引張ラジアルゲートの直上を見学することができます。これは嬉しい。写真がまさにゲートの真上ですが、結構な勢いで放流してます。確かに普段見るラジアルゲートとは逆の方向にゲートが付いてますね。放流管と一体化しているので、製造も一括で行えるのでコスト削減にも貢献しているそうです。
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こちらは国内2例目らしく、初では無いらしいですね。ただ、実績の少ない技術でも全体と見て合理的と判断すれば、率先して取り入れる姿勢は個人的に大好きなので非常に苫田ダムの高感度は上がります。
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こちらはゲートの真上からみた下流側。中々この光景を予約もしていない一般人が見られる事はないので新鮮です。
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もう1枚。
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2門付いてますが、もう1門はゲートを開けてませんでした。蓋をする感覚に近いので非常に合理的な設計なのかなとも。
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つづきます。

【写真】スナップショット(2018/10/7)苫田ダムその1

こんにちは、@t_yamarimo です。

苫田鞍部ダムを先に見てしまいましたが、そのままの足で本来の目的地であります、苫田ダムに向かうことにします。

※前回 t-yamarimo.hatenablog.com

苫田鞍部ダムの記事でも少し触れましたが、この苫田ダムは「ラビリンス型自由越流式非常用洪水吐」と「引っ張りラジアルゲート式常用洪水吐」が特徴のダムですので、その辺りを是非見ておきたいなと。

ちなみに苫田ダムの苫田は貯水湖に沈んだ村が苫田村だったというお話のようです。この辺りは徳山村が貯水湖になってしまった徳山ダムを思い出しますね。

※いつぞやの徳山ダム t-yamarimo.hatenablog.com

どうでもいいですけど、過去の記事とか久しぶりに見ると今とはまた違った写真の加工の仕方をしているので、当時の自分の流行りを感じます。

そんな訳で苫田ダムですが、最近のダムということもあり、非常に道路も駐車場も綺麗でアクセスしやすいです。ここに来たタイミングで急に雨が降ったり止んだりで岡山の県北っていつもこんな天気だと思うのは私だけでしょうか。
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駐車場から早速目的である苫田ダムが見えます。割と良いビューポイントで、さらにオリフィスゲートっぽい所から放流もしてます。これは非常にタイミングが良かった。
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ダムを横から見てみますが、今放流しているのが、引張ラジアルゲートのようです。どうやら一般の人でも予約なしにあの辺りは見学できるようなので、後で言ってみることにしましょう。
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大型のダムなので、道路2車線分くらいはありまして、非常に走りやすいです。何から何まで今風といいますか、行きやすいダムだなぁと。
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微動だにしないカマキリくん。
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苫田ダムは管理所の下に展示室のような場所があり、ダムの紹介をしてました。この辺りは日吉ダムとか、殿ダムとか、その辺りを思い出すフレンドリーな感じですね。まぁ今の御時世に大型ダムを作るのは地域との歩み寄りが大事ってのもあるのでしょうけど。


少し前に話題になりました、カップ焼きそばの湯切り用プレートもありました。これ湯原ダムかと思ってましたが、苫田ダムだったんですね。ちなみに資料館には引張ラジアルゲートの動く模型もありまして、アピールポイントとして重点を置いていることが伺えます。
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つづきます。