とくまりンゴの日記

86に乗ったり写真撮影しているブログです。ダムや野鳥も好きです。

【写真】スナップショット(2018/7/22)日吉ダムその2

こんにちは、@t_yamarimo です。

引き続き、日吉ダムになります。
※前回 t-yamarimo.hatenablog.com

今回の豪雨の事を書いてあるかなと思って、堤体内の展示室に行ったのですが、まだ更新されていませんでした。

ついでと言っては何ですが、クレストゲートについて、スペックをちゃんと書いているサイトに行きつかなかったので、メモついでに撮ってました。

1門で772㎥/sとなり、4門あるのでクレストゲートのスペックは最大3088㎥/sとなります。コンジットゲートがたしか、1門で250㎥/sの計2門なので、最大500㎥/s。今回の放流量を見る限り使ったとは言えほぼクレストは開けていなかったのかなと。

説明文にありますが、"非常用洪水吐ゲートから放流することは20年に1度くらいの確立"と言う所と、"日吉ダムでは幸いなことに管理開始後1度も使用したことはありません"と言うのがなんとも。

日吉ダムの完成が1997年なので、まぁだいたい20年と言われればそんなもんなのかなとも。2回目の出番が無いことを祈るばかりですが。


ちなみに日吉ダムは一般の人でも使えるエレベータが設置されており、1階が展示室、3階が天端となっており、今まで2階にはボタンを押してもなぜか行けませんでした。
今回なぜか2階が押せるようになってたので、何があるのかと言ってみると、キャットウォークにあたるんですかね。通路があり、ダムの中腹に出てきました。

目の前の白いのがエレベーターです。歩ける場所はかなり限られてますので、まぁ行っても行かなくてもって感じの場所かもしれないですけど、こういう気遣いがうれしいところです。

天端に向かいまして、貯水湖を見てみますと、割と水位が下がってたので、なんだかんだ放流してたみたいです。水位は見てないですけど、この辺りが洪水期の満水位くらいですかね。

クレストゲートを上から見てみますと、やっぱりそれなりに汚れてるなぁと。まじまじと見ないので実は元からこんなもんだったのかもしれないですけど。

よく見ると、木に泥がついているラインがあります。察するに豪雨時はあそこまで水位があったんでしょうね。ダムとの比較写真が無いですが、あの辺りまで水があると割とダム本体ぎりぎりの水位になりますので、今回の豪雨の凄まじさが残ってます。

小言にもなりますがこの記事を書いている現在、愛媛の某ダム操作が悪かったとか、天災ではなくこれは人災と言う話もあるようですが、個人的にはダムに限らずどれだけ人間が頑張った所で自然に完全に勝てるわけが無いので、今回で言えば結局どんなに優秀なダムがあっても洪水を100%防げるわけではなく、私たちが安全な場所に逃げるまでの時間稼ぎをする存在だと思います。

また、多目的ダムには利水や発電等の洪水調節以外の役割があるものもあるので、貯水湖を空にする事もできませんし、洪水調節目的しかないダムでも貯水湖の容量には限界があり、容量を超えて越流してしまうと洪水調節機能は失われ、最悪決壊してしまうリスクもあります。そのあたりの事情を総合してダムが悪いと言っている人がどれだけいるのか、疑問ではあります。

ただ、私の意見は傍から見ている人の意見に過ぎないので、実際に被害に遭われた方の気持ちを考えるとそのまま、上記の事が言えるかと言えば、そこは正直なところ何とも言えません。

つまるところ、あくまで勝手な意見にしかなりませんが、日吉ダムのように被害を最小限に抑えようとダムも人も頑張って乗り切った豪雨でもあります。(他のダムも見えていないだけでそうだと思いますが)一概に世間のダムに対する風当たりだけが強くなるのはダムを回っている身としても大変悲しいので書かせてもらいました。


おわり