とくまりンゴの日記

86に乗ったり写真撮影しているブログです。ダムや野鳥も好きです。

【写真】スナップショット(2018/8/5) 豊稔池ダムその1

こんにちは、@t_yamarimo です。

前山ダムカレーも食べ終わり、本日の主目的になります、豊稔池ダムに向かう事にします。

※前回 t-yamarimo.hatenablog.com

豊稔池ダムはダムを知らない人でも聞いた事があるかもしれませんが、観音寺市にあります、日本最古の石積式マルチプルアーチダムです。2006年に国の重要文化財に指定されてたりするのでそのあたりで有名かもしれませんね。

マルチプルアーチってなんやって感じなんで、ざっくり書くと複数のアーチがあるダムです。

アーチダムは関西圏の有名どころで言えば、天ヶ瀬ダムが有名ですが、ダムが曲線(アーチ)の形になってまして、重力式コンクリートダムよりもコンクリートの量を削減できるので、岩盤がしっかりした場所とかで使われたりするダムの形式です。(力学的な細かい説明は自信がないので、詳しいサイト見てください)

マルチプルアーチはこの小さいアーチダムが複数つながった(多分5個繋がってる)ダムみたいなイメージです。書いてても説明がしにくいので、非常に珍しい形のダムって事だけ伝われば幸いです。

そんな訳で、豊稔池ダムについたわけですが、上からと下からどちらも見ることができます。走っているとパッと出てくるあたり、いつものダム巡りと同じ感じですね。

初見の印象としては、思ったより大きくないなって感じだったのですが上から見てるからですかね。大きさは近年のダムとそれほど変わりませんが、大正15年着手、昭和5年完成のダムなので、この色と言い、見た目の貫禄はほかのダムとは桁違いの存在感です。

貯水湖を見てみると、満水位でした。満水位と言いますか、なんかもう堤体すれすれまで水があり、風でも吹けば越流してしまうようにも見える感じです。このダムでは当たり前の光景なんでしょうか。この時代にクレストから自然放流する技術は無さそうですけど(百谷ダムが最初だったような)

上から見ただけでは当たり前ですが物足りないので、今度は下から見ることにしました。駐車場もしっかり完備されてまして、この日も結構車が停まってたので、観光地としてもやはり有名みたいです。

下から見た、豊稔池ダムです。ああ、これこれ、これを見に近畿から来たんですよ。このマルチプルアーチ形式の存在感、たまりません。

重要文化財と言う事もあるのか、丁寧な看板がありました。バットレス形式とアーチ形式の良い所どりのダムを昭和初期に作り上げた、当時の土木技術の高さも伺える非常に貴重なダムです。

今のダムにも言えますけど、よくこんな形思いつくなぁってのもありますし、よく作れたなぁと思う物が結構あります。
ダムなんて設計一つ間違えば決壊して下流の災害が計り知れませんので、知識・技術を総動員して緻密な計算の元に作られているものと改めて感じるところです。(たまに永源寺第二ダムみたいなお話もありますけど)

つづきます。