とくまりンゴの日記

86に乗ったり写真撮影しているブログです。ダムや野鳥も好きです。

【写真】関西有数の産業遺産「神子畑選鉱所跡」を訪ねる(2019/06/09)

こんにちは、@t_yamarimo です。

なんだかんだと、生存報告ばかり書いてましたが、多少は生活が落ち着いてきましたので、ため込んでいた記事についても書いていけたらなぁとは思ってる感じです。まぁとりあえず半年前になっちゃったネタの消化を細々やっていきます。
※前回 t-yamarimo.hatenablog.com

そんな訳で前回からの続きになりまして、朝来市にあります、「神子畑選鉱所跡」になります。行った時から既にあったのか分かりませんが、専用サイトもありますね。 朝来市って言えば竹田城跡の方が有名かもしれないですけどね。
※HPmikobata.com

私は、写真撮影スポットを探すときによく見ていた「eoおでかけ」にあった、関西の絶景コーナーにあったので、そこで知りましたが、有名な場所なんですかね。
※eoおでかけeonet.jp

■神子畑選鉱所跡って?

まぁ名前の通り、 選鉱所なんですよね。 選鉱所が何かと言われると詳しくは無いのですが、採掘した鉱石を有用鉱物と不用鉱物とに分ける場所っぽいです。

神子畑選鉱場はかつてあった明延鉱山の選鉱施設として建てられたみたいです。一応規模・産出量ともに「東洋一」と謳われたり、24時間稼働で、夜中になると選鉱場が光る姿から不夜城とも言われていた場所らしく、まぁすごい勢いだったんだろうなぁと。

そんな不夜城ですが残念ながら昭和62年、明延鉱山の閉山に伴い、本選鉱場も操業を終了し閉鎖。その後も建物は残っていたが平成16年には解体され、現在はコンクリート部分のみ残っている名実ともに産業遺産です。

■かつての不夜城を見る

そんな前提知識を元にどんな場所かを歩いてみる感じですね。まぁ産業遺産なので、好き嫌いはあるかと思いますが、私はこういうのが非常に好きな人種です。観光用に整備されていましたので、駐車場も割としっかりあります。

こちらのパネルは説明ですね。先ほど記事の冒頭で書いた事がもっと詳しく書いてある感じです。見にくいですが、昔の写真も張ってますね。
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現在は、柵がありますので、選鉱所自体には入れません。まぁ危ないだろうしね。
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こちらが現在の不夜城こと、 神子畑選鉱所。かつてはここに建物や人が大勢居て、24時間常に稼働していたと思うと、コンクリートの基礎だけが残っている今を見ると何とも言えない気持ちになります。
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こちらは1円電車ってやつみたいです。
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1円電車の説明ですね。そもそも明延鉱山で採掘された鉱石を神子畑選鉱場に運ぶために造られた鉱山鉄道の電車で、人車も運行され乗客数を把握するため、運賃を一人一円にしていたことから一円電車と呼ばれるようになったとかなんとか。
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■シックナー

神子畑選鉱所で調べると高確率で出てくるのが、以下の写真の謎の建造物。こちら「シックナー」と言うらしく、用途としては粉砕した鉱石を回転させ、不純物を分離させていたのだとかなんとか。目立つ割に用途が良く分からんのですが、単語としては一般的なもので、検索してみると今は金属製の物が多いみたいですね。 神子畑選鉱所跡はそのコンクリート部分だけが残ってます。
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まぁこの1台でどれだけの量を処理できたのかも分かりませんが、今となっては役目を終えてただそこにあるだけです。
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コンクリート部分だけ残っていると言いましたが、中には一部当時の機械が残ってたりもしてます。ただ、計器があるだけで本体も残っているのか、それすらも分からないです。ちなみに立ち入りは禁止です。
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それなりの台数があるものの、今は自然と一体化しつつあることを考えると、役目を終えた産業遺産に対して敬意と言いますか、何とも言えない思い入れが出てきそうです。

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朝来市は観光資産として再利用しているようですが、多分このまま放置されて消えていく選鉱所も全国にはあるんだろうなと。
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まぁ特に何か思いがあって行ったわけではありませんでしたが、やっぱりこういった過去の建造物を見ると、何とも言えない感傷と言いますか、そんな気持ちでシャッターを切りたくなってしまうもんです。

場所が場所なだけにアクセスしにくいですが、生野ダムに行くついでとかなら現実的な範囲なのでダム巡りの合間くらいだったら行ってもいいんじゃないかなぁとは思います。

おわり